予習より今が大切

「この時代に来るってわかってたなら、もっと勉強したのになぁ。」

そう、なまえは呟いた。
隣を見れば何やら風変わりな恰好をした少女が体育座りをしている。

「まーたなまえは…そうやって言うんだな。」

太子は困ったように笑った。
なまえはむっすりした顔をしている。

「だって、そしたらこの時代の事も妹子さんのことも太子のことももっとわかったんだよ。」

勿体ない!と言う顔は頬を膨らませて、幼い顔が余計に幼くなってしまっている。
太子はそんななまえの頭を撫でて笑った。

「そんな事なら今から知っていけばよいではないか!」

目の前にその太子がいるんだぞ!
なんて偉そうに言うもんだから、なまえは思わず笑ってしまった。

「あはっ、本当だね!」


















知らない時代、知らない世界だけど貴方がいてくれるなら大丈夫なような気がするよ。








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太子/予習より今が大切
fin
2009.10.27

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