Trick or Treat ! 2

お菓子をくれないと悪戯しちゃうよ。














生徒会一同は段幕を羽織り職員室前に集まった。
唯一段幕を羽織っていない曽良はなまえに無理矢理連れられている。

「よしっ、野郎どもしっかり巻き上げてこいよ!」

閻魔がそう言い放つと、妹子と鬼男が扉を開け、太子、閻魔、なまえ(+曽良)、鬼男、妹子の順で職員室に突入を開始した。

「「Trick or Treat!!」」

静かだった職員室は一気に賑やかになった。
教員達は最初は驚いていたようだったが、今ではあちらこちらで笑い声と悲鳴が聞こえる。

最初は乗り気ではなかった妹子は楽しそうに先生方からお菓子を貰い、鬼男は何もしていないのに女の先生方から可愛がってもらっているようだ。
3年の太子と閻魔はお菓子の代わりに問題集や参考書のコピーを渡されなんとも言えない光景になっていた。

そんな中、なまえは職員室を見回した。
しかし、残念ながらここにはお望みの人はいない。
すると、曽良がなまえの手を振り払いニヤリと笑ってなまえの耳元で呟いた。

「僕の事はほっといて芭蕉さんの研究室に行ったらどうですか?」

なまえは何の話しかわからないという顔をしたが、曽良の何もかも御見通しといった鋭い視線に白旗をあげ、静かに職員室を後にした。







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