(Mon)


君は僕を愛しているから
嫉妬心、嬉しいだろう?
独占欲、堪らないだろう?
愛してるから大丈夫。


彼女と喧嘩した朝。いや、もうすぐ朝。
手の平にこびり付いたものは完全に渇ききって色が黒く変わってしまった。鼻の奥を擽るのは、あまり好きな匂いではないな。でもこれも彼女の匂いだから、やっぱり少し嬉しい。
僕は階段を駆け上がった。足取りは軽い。
空は明るくなり始めている。天気予報、見事的中。今日はいい天気になりそうだ。



全速力で屋上へ向かう朝は、君が僕へ戻ってくる朝。
(満たされた気持ちで僕は屋上の地を蹴った。)



シックス