走り出した足は裸足だった。
溢れ出す涙を拭いながら、ただ転ばないように短い足をひたすらに動いていた。

きらいきらいだいきらい、にいさまなんて…!





ついに森が開けたところに出た。
ただ公然と広がる草原は涙で濡れた頬を風で撫でた。
不安になって後ろを振り返るも、そこにあるのは冷たく暗い木々ばかりで、兄の姿は見えない。
新しい涙が頬をつたった。





「にいさま…、」





たすけて

わたしはにいさまにひどいことをいった。
きっとにいさまはわたしがきらいになった。





「一人で出歩いたらいけないって、何度も僕は言ったよね?」





** ** **

懲りずに幼女夢でした。
多分はんべ夢になるつもりだったんだと…書いたの昔過ぎて記憶が…^ワ^0306
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