あぁ、私はもうここで死ぬのだ。
どうして、こんなことになったんだ。
もう、間に合わないんだ。どうしよう。お兄ちゃんにお金返してない。私の貯金丸ごと持っていかれる。





「死ねるかぁぁああああ!!!!!!!!」


「喧しい!」


「しかし、毛利くんよ。この暑さは異常だよ、あたし溶けて死んじゃう。しかも即行腐っちゃう。」


「案ずるな、もう貴様は脳みそが腐っておるわ。」


「何それひどぉぉおい!!!!」


「…叫ばずにおれんようだな。」


「あづい…………。」





そりゃもう美しいフォームで、勢いよく、萎びた私の頭に向かって涼しい顔した毛利くんがドライアイスを投げ付けた。





「それで少しは静かにしろ。」





頭を抱えて悶絶する私をよそに毛利くんはやっぱり涼しい顔して言った。





「ていうか、毛利くんがクーラーのリモコンの電池を買いに行けば良いんだよ。」


「何故、我が行かねばならん。貴様が行け。」


「だって此処、毛利くん家じゃんかぁあああ!!!!!!!」


「そうだ、我の家だ。
文句を言うな。貴様が行け。」


「いやぁあああ死ぬぅううう!!」


「黙れ!」


「いだっ!」





** ** **

頭が腐ってるのは私です。暑いですね。
毛利くんはいつでも涼しそうな顔をしてるけど、本音は暑いと思うよ!0827
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