「だぅてぇまぁさぁむねぇえええ!!!!!!!!」


「うるせぇ。」


「ぶがっ!」


「名殿!」





勢いよく突っ込んできた氏に脳天チョップをくらわせてやったら床と仲良くキスしてやがる。
それを不敏に思ったのか真田が氏を起こした。





「うう、幸ちゃん、鼻痛い!」


「鼻血が出てるでござる。」


「うげぇ!」





うるせぇ。
何だこいつら。なんでここにいるんだ。
なんなんだこいつら。





「某の鉢巻きでも…、」


「いやいや、幸ちゃんの鉢巻きを血まみれにする訳にはいかないよ。オカンに怒られる。
伊達の眼帯…………だめだオトンに怒られる。」


「てめぇ今とんでもねぇこと言っただろ。」





氏の独り言に返してやったってのに、こちらを見もせずに鼻血を止めるのに必死だ。
なんだこいつ。何しに来たんだ。マジで頼むから消えてくれ。





「幸ちゃん、幸ちゃん、ティッシュ持ってないの?」


「持ってないでござる。」


「伊達、おい伊達!ティッシュ出せゴルァ!」


「今度は頭かち割ってやるから来い。」





なんだこいつ。
頭がおかしいのか?そうか頭がおかしいのか。





「幸ちゃん、伊達がいじめる。」


「政宗殿。」





どうせ真田は氏に加勢するに決まってる。
いつもそうだし。こいつら仲良いし。
こいつらデキてんのか。
いや、前聞いたら二人とも赤面しながら首振ってやがったか。





「名殿は政宗殿に構って欲しいのでござるよ!!!!」


「…っきむらゴルァ!!!!!!!!!」




そう言った瞬間に氏が勢いよく椅子で真田を殴った。
流石に死ぬんじゃねぇのか……。

いや、それよりだ。
今 真 田 何 つ っ た ?





「おい、氏。」


「るせぇ!!伊達しゃべんな!!ハゲ!!」


「Ha-n?」

「にやにやすんなああ!!!!キモい!!!!!キショ!!!伊達キショ!!」


「構って欲しいなら言えばいいじゃねぇか。」


「わああああああ何も聞こえない聞こえない聞こえない!!!!!」





耳を塞いで喚きやがるから頭に手をのせてぐりぐり撫で回してやった。





「これだから嫌なんだあああああクソ伊達ぇえええ!!!!!!」


「ちょっ!名ちゃん旦那に何したの!?」





何処からかやってきた猿が、真田をゆすりながら氏に聞いた。





「あ、オカン、これには山より深い理由が…」


「え、何聞こえない?山より深いじゃなくて高いでしょ?」


「ぎゃああああああ!!!!!頭がゴリゴリぃいいい!!!!!!ていうか超聞こえてるよなぁああああ!!!!!!」


「いつも思うが猿は俺より酷ぇぞ。」




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残念な伊達くんでした。私の中でなかなかキャラが定まりません。0322
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