アグリ学園放送委員

ハイネ&カグネ


カグネ「はーい、今週もやってきましたー。週替わりの放送委員……今週は、皆のアイドルカグネとー(棒読み)」

ハイネ「……ハイネ(棒読み)」

カグネ「でーす……」

ぺらっ……(台本を繰る音)

カグネ「えーと、なんだ。次何やんの……あ?葉書??」

ハイネ「……お手紙来てるからそれ、読むんじゃない??」

カグネ「あー、マジか。めんどくせぇな……」

ハイネ「ダメだよカグネ。ちゃんと読まないと」

カグネ「あーはいはい、わぁーったよハイネせんせー」

ハイネ「ふてくされないの。えと、1人目。1年B組真っ赤な林檎さんから……だね」

カグネ「んだよそのふざけたネーミングセンス」

ハイネ「可愛いと思うよ?」

カグネ「真っ赤な林檎は食べ頃ですよってか?」

ハイネ「……カグネ、リンゴ食べたいの?」

カグネ「……せんせー、ハイネくんに冗談が通じませーん」

ハイネ「続きは……と」

カグネ「もう貸せハイネ。俺が読む。えーっと、クラスの皆の視線が痛いくらい注目されちゃって困ってます!!美しいボクってホント罪深いですね!!どうやったら目立たなくなりますか?……」

ハイネ「……」

カグネ「……」

ハイネ「カンナかな……」

カグネ「カンナだな……うわあああああああもうねぇわ!!!!!何そのナルシスト全開な手紙とか書くんじゃねーよ読んじまっただろうがうぜえええええええええええ!!!!!!」

ハイネ「多分、真っ赤なワンピースの制服をやめれば……」

カグネ「真面目に答えてんじゃねぇよハイネ兄さんやめて!!」

ハイネ「……うん」

カグネ「つかカンナてめぇは注目されたいがために投稿してくんじゃねぇ!!女装男子ってだけで目立ってんだろ自重しろアホ!」

ハイネ「カグネ、その言い方は……」

カグネ「いいんだよこの場をお借りして皆さんのお気持ちを代弁してんだよ!!」

ハイネ「そっか……ごめん知らなかった」

カグネ「くっそやりづらい!!もういいだろ手紙とか!!次何やんだ!?あ?音楽?流せばいいんだろ。あ?どこ押すんだ?ここか?はいミュージックスタート!!曲名は読めねぇ!!」

……音楽放送中♪

ハイネ「カグネ、英語読めないの??」

カグネ「学がないんで」

ハイネ「そっか」

カグネ「嬉しそうな顔すんな気色悪ぃ」

……音楽終了♪

ハイネ「なんだかポップな音楽だったね」

カグネ「ああ、わりといい感じだったな」

ハイネ「部活で歌ってみたいね」

カグネ「アレンジ利かせなきゃつまんねーけどな。つーわけで、お昼の放送はこれにてしゅーりょー。皆飯は食い終わったか?俺たちは食えてねーから早いとかほざくやつ、代わりにやれ。以上」

ハイネ「掃除の時間まで、僕たちの歌流しとくので、よろしく」


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ハイネとカグネくんは軽音楽部。

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