三人の戦い | ナノ
●後半戦●
さゆり先生「じゃあ二問目!…と言いたいところだけど、この調子で続けたら遅くなっちゃいそうだし、また今度にしましょう。翼君と拓馬君しか乗り気じゃなかったみたいだけど…」
拓馬「なっ、まだ決着がついてない!」
翼「いいじゃねぇか。昼休みに俺は勝ってお前は負けたんだからさ、その時に決着がついたってことで」
拓馬「駄目だ駄目だ!…まさか逃げるのか?」
翼「ったく、落ち着けって。涙ふけよ」
拓馬「泣いてない!」
さゆり先生「だから喧嘩しないの!仲直りか居残り、どっちがいいのかしら?」
拓馬「…すみませんでした…」
さゆり先生「それじゃあみんな、また明日!気をつけて帰るのよ」
翼「拓馬、このままだとすっきりしないだろうし、これからシュート対決してやってもいいぜ」
拓馬「…また?」
翼「なんだよその顔。そんなに負けるのが嫌なのか?」
拓馬「そ、そんなわけないだろ!次は…次こそは絶対に絶っ対に俺が勝つ!」
翼「そうこなくっちゃな!」
さゆり先生「翼君も拓馬君も、校庭で遊ぶのは構わないけど、あんまり遅くならないようにね」
翼「はーい」
拓馬「俺が圧勝してすぐに終わらせるんで大丈夫です。翼、もたもたすんなよ。お先に〜」
翼「あ、ずるいぞ!じゃあな先生」
さゆり先生「ちょっと二人とも、廊下は走っちゃ駄目!……はぁ。賑やかなのはいいんだけど、さすがに毎日……ん?何か落ちてる。…これ、翼君のプリント……も〜、翼君忘れ物ー!!」
おわり。
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