三人の戦い | ナノ
●前半戦●
さゆり先生「先生からは以上です。…あら、いつもより早く終わっちゃったわね…。ん〜…まだ時間あるし…そうだ、なぞなぞでもやりましょうか」
翼「なぞなぞ?正解したら何かくれんの?」
さゆり先生「先生が精一杯心を込めて『おめでとう』って言ってあげる」
翼「そーゆーのいらないんですけどー」
さゆり先生「よし、じゃあ始めるわよ!」
翼「まぁいっか。暇だし」
拓馬「翼、のんきに構えてるみたいだけど、これは戦いだからな!」
翼「おやおや。誰かと思えば、昼休みにシュート対決で俺に惨敗した拓馬君じゃないですか」
拓馬「くっ…お、俺は頭脳派なんだよ。さっきは妥協してやったが、次はお前が負ける番だ!」
翼「ふん、またけちょんけちょんにしてやるよ。せいぜい今から負けたときの言い訳を考えとくんだな」
さゆり先生「しーずーかーに。では一問目!」
拓馬「よーし…絶対負けないからな」
さゆり先生「ある洞窟の中に、とても珍しいものが存在するという噂がありました。それに興味を持った少年は、洞窟へと出掛けました」
翼「おお、RPGっぽくてわくわくするな!」
拓馬「うるさいぞ」
さゆり先生「洞窟の入り口には、中を見に行った人の足跡が沢山ありました。ところが少年は足跡を見るなり、洞窟へ入らずに引き返してしまいました。さあ、なぜでしょう?」
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