考える事だってあるんです


どうやらオレは男を見る目がないらしい。
自分から好きになる相手は二股かけて平然としている奴(影さん)だったり、ヤル時は絶対玩具で散々弄った後にしかしない奴だったりとか…;

一度女の子とも付き合ってみよう!と思った事もある。普通に出かけたり話ししたりするのは平気だった。だけどいざキスしようとした時…吐いた;
その子に背を向けてだったケド落ち着いて振り向いた瞬間ぐーで殴られた。まぁ当然だよなー。ここまで女の子ダメなのかーって自覚は出来たけど女も男もダメって何だかな…。

好きになった奴の共通点。始めはめっちゃくちゃ優しいって事か。2人目の奴だって大学の同級生だったんだケド、初めは普通に仲良かったし、オレが困ってたら真っ先に来て助けてくれるような奴だった。そんな奴にオレは懲りずに惹かれて、何かのきっかけで奴が男もOKって知って初めて告った。奴はすげー喜んでくれて暫くは清い交際してて最高に幸せだった。
初めてしたのは奴の家。いい雰囲気になって押し倒された瞬間、手錠をかけられ奴の態度が豹変した。
奴曰く、オレは苛められて喜ぶような…所謂ドMに見えたらしい。今と違って健気だったオレ(自分で言うかってツッコミはなしでww)はそれに耐え、意識が飛びそうになった頃にお強請りを強要されて…そんな事が数回あって逃げた。
数週間逃げまくってもう疲れ果ててたオレは奴に捕まった瞬間キレて、洗いざらいぶちまけて殴った。今のオレの誕生だなwwそんなオレの豹変振りを見て奴は何を思ったか恍惚とした表情で縋ってくるから『こいつ変態っ!助けてーーー!!』って叫んだら周りの奴が信じて取り押さえて学校に突き出してくれた。それから奴はどうなったか知らねーケド会ってない。
実はアイツこそドMだったのかもなー。

そんな男2人と女1人で懲りたオレは恋愛という物が信じられなくなった。表でいくらいい顔してたって裏じゃ何を考えてるか判んねー…でもやっぱ慣らされた身体はたまに限界を迎えるわけで…そういう相手はやっぱり男がいいなーと。とりあえず気持ち悪くなる事はねーからなww


「……で、オレに何でそんな話しすんだよ」
「んー…凌には聞かせらんねーし、叶じゃ話しになんねーし、尊と嵐は煩いから必然的に残ったの蒼だけだった…かな」

蒼は普段見せないような複雑そうな笑いを浮かべた。オレの答えが蒼を選んだ理由にはなっても聞かせてる理由にはなってないからだろうな。

「オレにそれ聞かせて何が知りてぇの?…まさかオレが好きになったとかじゃねぇだろうな」
「…ははっwwそれはないっ!絶対ないから安心しろ」
「おぅ、ずっと安心させてくれ。…じゃあ何だ?」

ひどくホッとした表情を浮かべたかと思うと真剣な顔になりやっぱり理由を聞いてきた。オレもその先を聞きたくて過去の話しをしたんだけど、やっぱり聞くのはちょっと怖かったりする。


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