運命の相手?


「な、今…見たか?めっちゃ美人っ!!///」
「はぁ?頼君の言う美人の基準判んないよぅ」

振り向いて見てもソコには人、人、人。どの人だか判らない。

「あーー俺ああいう奴と付き合いてぇーーー!!」
「そぅだねぇ。また会えるといいねぇ…」

バカらしいなぁもぅ…こう言ってても頼が一人で満足する訳がないと澤は思う。セフレだって澤以外に何人もいるからだ。でも自分と好みのタイプが違うといいなぁと願う澤だった。


「あれ?もしかして今日から?」

ジャンケンに負けた頼は地下から持って上がった立て看板を設置しているところで声をかけられる。誰だ?怪しむように観察しながらも一応営業スマイルで応対することにする。

「あ、ああ。アンタみたいな人なら大歓迎だぜ♪」
「ナンパだなーww…オレは…そっか、アネキまた…;」

客と思われる男はキョトンとした顔をしたかと思うと苦笑いし始めた。何だ…?

「オレもさ、一応アンタと同じ店員なの。まー別の用もあるからたまにしか顔出せねーケドな」
「店員…そんなの聞いてねぇよ。何勝手な事言ってんの」
「話の判んねー奴だな。店のオーナーがオレのアネキで、オレが言うからいいだろう位に思ってたんじゃねーの?颯は知ってっから嘘だと思うなら聞いてみりゃいいじゃん」

ここまで言うなら嘘ではないだろう。颯の名前も出てきてる事だし。しかしコイツどっかで見たような気が………あっ!

「アンタさー2,3日前駅前歩いてなかったか?」
「駅前?そんなの毎日歩いてっケド?」
「そん時金髪のデカイ男が一緒にいたと思うんだけどっ!!」
「お前人の話聞いてねーな…;金髪のデカイ男…みつあみいっぱいしてる奴?」
「そー!!ソレっ!!ソイツあんたの男???」
「は?そんな訳ねーじゃん…って…お前普通にオレの事ゲイ扱いかよww」

苦笑いしながら答えられてハッとした。そうだ…コイツ男だし、普通はそんな事言わねーよな…。

「悪い…そういうつもりじゃ…」
「まぁ、間違ってねーけどww」
「Σアンタ性格悪いな;…で、アンタの相手じゃねーって事でいいんだな?だったらどういう関係?」
「あははwwオレさ、店の上でコミュやってんのよ、そこのメンバー」

こんな偶然ってあるのか?たまたま働く事になったバーの上にアイツが…。コレはもう運命だろ…。コイツからまずは情報だけでも手に入れるかと思った矢先、建物から出てくる影が声をかける。


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