嵐とにゃんこ




「なーなー嵐。そいつさーいっつも頭に乗ってんけど重くねーの?」

嵐の頭の上のにゃんこを見つめ猫は疑問を口にする。

「重いに決まっている」
「その子降りて来たりしないのー?」

尊も興味があったようでここぞとばかりに話に入ってきた。

「うちではもっぱらコイツの指定席は俺の膝の上だ。後は飯食うときは必ず下で食わせるし、風呂に入っている時は脱衣所で待っている。」
「うはーーーっ!嵐の膝の上が指定席ってすげー贅沢なにゃんこだなwwww」
「うん、嵐サンが誰かに膝枕してる姿なんか想像できないもんねー(笑」

俺様な嵐が誰かに膝枕なんて想像する方が怖いくらいだった。勿論当の嵐もそんな事するつもりはない。

「寝るときはー?頭の側?それともにゃんこ専用のベッドがあるとか…?」
「…一緒に寝ている。外に放り投げても朝には一緒に入って寝ている。図々しい奴だ」

そう言いながらにゃんこを撫でる嵐の手つきも目も優しい。猫も尊も嵐がいつも怒っている訳でも冷たい訳でもないのは知っているがここまで優しい表情を見せるとは思っていなかった。にゃんこの方も目がハートになっている幻覚が見えるほど嵐にベッタリくっ付き咽喉を鳴らしている。

「何ーか、相思相愛って感じだなーww」
「だよねー…」
「何がだ」
「自覚ねーんだ?」

眉を寄せ明らかに不審げな顔をする嵐を見て二人は顔を見合わせる。

「まー面白いモノが見れたからいいか♪」

徐に取り出した携帯でパシャリと嵐達の姿を収める。そしてその数分後その写真はコミュメンバー全員の携帯へと届く。暫くして事に気づいた嵐の怒りを受けたのは誰なのかは皆様のご想像通り。

end.

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