「やっほ、ムヒョ。久々だね。事務所の経営は順調かな?」

「まぁまぁだ」

「ムヒョ、この人は?」

「ミョウジ、俺の同期だ」

「おりょ?じゃあ、君が草野くん?初めまして〜、執行人のミョウジです。ムヒョの相手は疲れるでしょ」

「えっと…逆に僕が迷惑かけちゃってるくらいで…って、執行人!?」

「ムヒョとエンチューの影で実は頑張ってたんだもんなーミョウジは!」

「あ、ヨイチさん」

「しっかし今の紹介の仕方はねぇだろムヒョ。“俺の女だ”くらい言っとけよな、彼女なんだから」

「……けっ」

「えぇぇぇぇ!?彼女!?」

「あははっ、お互いこんなんだからほとんど遠距離状態なんだけどね。まだ自然消滅してないみたいで安心したよ」

「知らなかった…ムヒョに彼女がいたなんて…でも執行人なんてミョウジさんもとっても優秀なんですね。天才ってたくさんいるんだなぁ」

「うーん、天才なら苦労もしなかったかも」

「え…?」

「ミョウジは天才なんかじゃねぇんだよ、なぁムヒョ?」

「こいつは…“努力の天才”だ」




だから、俺はこいつに惚れたんだよ



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