「水戸部君!聞いて聞いて!今日ね、友達に髪型誉められたんだ!」
「え?水戸部君も朝から気づいてた?やだなぁ、最初から言ってくれればよかったのにー。気づいてくれてないのかと思ったよ」
「ふふ、さては照れてたなー?かわいいなぁもう」
「ふぇっ!?私の方がかわいいって!?も…もう…照れちゃうじゃん!」
「むぅ…からかったのー?私がそういうこと言われるの慣れてないの知ってるくせに!もう部に差し入れするのやめちゃおうかなぁ」
「あははっ、ごめんごめんウソウソ。そんな怒ってなんてないって!これからも色々差し入れするからさ。優しいね、水戸部君は」
「うん、大好きだよ!」
「待て待て待て!!おいコガ、おかしいだろあれ!!いつ会話した!?抱きつくタイミングなの!?ツッコミどころが多すぎるぞ!」
「いつもあんな感じっしょ、あの二人は。つーかむしろすんごいラブラブだよ」
「いやいや、一人しゃべってるようにしか見えん…」
「あのさ、水戸部って写真趣味じゃん?」
「そうなのか…?」
「うん。んで、オレこの前アルバム的なの見せてもらったんだよね」
「…で?」
「見事に高校に入ってからのがあいつの写真ばっかなの。そーとー好きだよあれは!」
「なるほどなぁ…」
言葉無くとも気持ちは伝わる
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