事件は部活が休みの日のとある放課後に起こった




「ミョウジっち、今日部活休みなんスよー!どっか寄って久々に一緒に帰ろうっス!」

「え!?あ…その…すごく行きたいんだけど…」

「あれ、何か用事あるんスか?」

「う、うん…ごめん黄瀬君!!本当にごめん!」

「いや、大丈夫っスよ!!ならまた日曜日にでも」

「うん!本当にごめんね。じゃあまた明日」


地味にショック

今までミョウジっちを誘って断られたためしがなかったから

暫くボーっとしてたら窓から見える門の所にミョウジっちの姿

あれ?

用事って友達とかとの買い物とかそういうこと?

なんて考えてたらミョウジっちに近づいていく男子生徒が一人

え…えぇ!?マジっスか!?

「これって…浮気ぃぃぃぃ!?」


こうしちゃいられないと急いで廊下に飛び出せば青峰っちと黒子っちを前方に発見!!


とりあえず二人の腕を引っ張ってまた走り出す


ミョウジっち…何かの間違いっスよね!?














「……で、おいこら黄瀬。てめー…ただの浮気調査の為に俺らを巻き込んだってのか」

「“ただの”なんて言わないでほしいっスね!」

「大体浮気なんざお前だって普段からやりまくってんじゃねぇか」

「手紙とかもらっていつもすごい嬉しそうにしてますよね」

「何だろう、二人が悪魔に見えてきたっス」

「つかよォ、あんだけ毎日“黄瀬君”って言いまくってるヤツが浮気なんてすっか?フツー」

「確かに、献身的ですよね」

「そ…そうっスよね!やっぱり!!愛されてるっスよね!!」

「いや、そこまでは言ってねぇよ」

「じゃあ青峰っち!とりあえずミョウジっちに手出してるあいつぶっとばしてきてくださいっス」

「誰がやるか!おいテツ、お前が行け。お前なら気づかれずに一発かませんだろ」

「無理だと思います」

「なら二人で!」

「何でだよ」

「嫌です」


ら…埒が明かない…!!

そもそも浮気じゃないとするならあの男は一体誰なんスか!!

「言い合ってる内に見失っちゃいましたけど」

「はぁ!?マジかよ!」

「あれー?ミョウジっちー!!」






「何となく後ろが騒がしいなって思ってたら…みんな何してるの?」

「「うわぁぁぁ!」」

「偶然だねー。三人でお買い物中?」

「そっ…そーなんスよ!!三人で新しいバッシュ見に来てて!」

「そっかぁ。不備があると赤司君怖いもんね。でもちょうどよかった!」

「ミョウジっち…?」

「はいこれ。この前試合勝ったからお祝い!本当は明日渡そうと思ってたんだけど」

「へ…?じゃあ今日はあの男とこれを買いに…?」

「あの男?あぁ、見てたんだ!彼は家がアクセサリーとか扱ってるお店やってるんだって。だから今日はお店に案内してもらったの」


あん…ない…?え、それだけ…?

何だろう、何か力が一気に抜けていくっス

「はは…なんスかそれ。焦って損した」

「黄瀬君?」

「いーや、何でもないっス!それよりこれ、中身は何っスか?」

「ピアスだよ。へへ…私のとおそろいにしちゃった」

「……あーもう!!どんだけかわいいんスかミョウジっち!!」

「わっ!黄瀬君!?まっ…街中で抱きつくのはちょっと…」

「いいじゃないっスか!」


結論

色々あったけど、やっぱミョウジっちは最高っス!!










「おいテツ…あいつら一体何なんだ」

「…さぁ」



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