「明日だね。エレンを連れての壁外調査」
「あぁ」
「しっかりやんないとねぇ、エレンは人類の希望なんだから!」
「いきり立って死に急ぐなよ」
「あはは!死なないよ、私は」
まただ。
またこの顔だ。
何でこいつはこんなに…
「お前は何でそんなに毎回毎回余裕かましてんだ…?」
「何でって…ピンチになったらリヴァイが助けに来てくれるんでしょう?」
「…あ?そんなことわかんねぇだろ」
「ううん、きっと来てくれる。信頼がある…それだけで私はいつまでも待っていられるわ」
レイラは「あなたを愛しているから」と笑う。
柄にもなく綺麗だと思った。
俺はレイラを引き寄せ深く口付ける。
「んッ……ちょっとー…不意打ち…?」
「うるせぇ」
こいつだけは死なせない、守ってやるよ。
俺の命を賭して。
愛してしまったのだからしょうがない。
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