「おいお前らぁ、今日も最高の演奏ぶち込んでやるぞ!!」
「うぃーす」
「了解だよ師匠」
「何だぁ雄一、古いシケた銃使いやがって!もっとハデにいけよ」
「わかってねぇなぁ師匠。今日はクラシックが似合う相手なんだよ」
「あはは、雄一の美学は相変わらずかっこいいのだ」
「へへ、わかってんなぁチナツ。それに締めにはマシンガンぶち込んでやるんだろ?俺の演奏は前座だよ前座」
「ははっ!!そうだったなぁ!!お前最高だぜ雄一!なぁチナツ!?」
「うん。さすがは未来の旦那様だ」
「お前にはこいつは勿体ねぇよ。雄一、止めとけ止めとけ」
「わかってないなぁ師匠は。雄一はあたしにゾッコンなんだぞォ?」
「おいおい、俺を抜きにして好き勝手言い過ぎだろ。それに確かにチナツは俺の嫁だよ、師匠」
「…バカップルかお前らは」
「結婚式は盛大にやってよね」
「無理。金ない」
「えぇー、じゃあ師匠ー」
「んな色気づいたことしようとしてんじゃねぇよ!それよりもっと最高のパフォーマンスがあるじゃねぇか」
「「何?」」
「演奏だよ!俺らは“オーケストラ”だろうが!!」
「「おぉー!!」」
「籍入れたら四、五件一気に仕事いれてやるよ」
「「うおぉー!!やった!」」
俺らオーケストラは永遠不滅
いつまでも死の旋律を叩き込む
最高だ
チナツと師匠がいればもう他に何もいらない
さぁ
演奏会の始まりだ
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