「怪我してる…また戦ったの?」

「あぁ」

「もう…無茶ばっかりして…仕方ないとは思うけどさ」

「多少のリスクを負わなけりゃ勝てないのはお前だってわかってるだろ。こいつを燃やされちまったら終わりなんだから」

「あ、赤い本。まだ持ってるってことは勝ったんだね、よかった」

「負けるわけにはいかないからな。お前も気をつけろよ」

「うん。わかってる」


ガッシュ君を王様にする為に戦う彼

私も、私のパートナーもガッシュ君に優しい王様になってほしくて戦ってる

彼の傍にいられるから

今の状況はとても好き


ずっとこのままでいられればいいけれど…


「あのさ、清麿君」

「ん?」

「ガッシュ君が王様になって、戦いが終わって、それで…?」

「…?何言ってんだ?」

「私達はそれで終わり…?もうこうやって一緒にいられなくなっちゃうの?」

「そんなわけないだろ。学校で毎日会うわけだし」

「む…私が言ってほしかったのはそこじゃなかったんだけど」

「そこじゃないって…あぁ、俺達つき合ってるんだから、戦いが終わってそれで全部終わりになるわけない」

「へへ、それそれ!好きだよ、清麿君」

「ったく、単純な奴だなぁ」



私は魔物じゃないからいつかお別れなんてしなくていいんだ

ずっとあなたの傍にいられる


人でよかったなぁ



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