「友人…?妖が?君は何を言っているんです…?」
友達だよ…大事な大事な…
「襲ってくる奴もいる。現に今君は襲われた」
人間に優しい子だっているじゃない…
彼らを否定しないで
「可哀想に。震えていますね。恐ろしかったんでしょう…?」
そんなことない
怖くなんか…ない…
「やはり妖など退治するべきです。あなたもそう思い始めているのではありませんか?」
やめて…そんなこと言わないで
私は…私は…
「的場一門に入りませんか?そうすれば君を守ってやれる。君は力も強い。歓迎しますよ」
伸びてくる手
私はそれが毒牙だとわかってた
わかってて
私はその手をとったんだ
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