「レイラはよく笑うね。ココみたい」
「そうですか?」
「それにいつも何で敬語なの?年上にも年下にも」
「さぁ…何故でしょう」
彼女のことはわからないことだらけ
でも最近わかるようになってきた
悲しそうに笑うのと
楽しそうに笑うのと
全然違うってこと
「私のこと…気になります?」
「特には」
「ふふ…そうですか」
「でも…レイラは僕と同じだ」
「同じ…?」
「うん、同じ」
「……確かにそうかもしれませんね。あなたのように私も武器が嫌いで…けれど活かし方は人一倍理解している…」
くるくるとレイラの指で回される拳銃
鈴を転がしたような彼女の声に静かに耳を傾ける
「それってあまり嬉しい共通点ではないのでしょうけれど…」
彼女が笑う
今の笑顔は…
「ヨナと一緒というだけで…何故だかいい気分です」
あぁ…
僕の一番好きな笑顔だ
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