トロスト区への巨人襲来


それは人類へ大きな爪跡を残していった


私の大好きなあの人も戦った


憲兵になると言って遠くに行ったあの人


憲兵になったら必ず会いにくると言ったあの人



でも

今日私に会いにきてくれたのはあの人じゃなかった



「え…マルコが…死ん…だ…?」

「あぁ…」

あの人の同期だというジャンさんの言葉に視界が眩む


「…嘘だよ…憲兵になってッ…会いに…会いに来てくれるって言ったんだよッ…!?」

「………あいつは死んだんだ…!」

「嫌だッ…嘘…嘘よッ…!」





心のどっかでは死んじゃったっていうのは覚悟してたはずなのに


なのに

実際聞かされると何でこんなに…

苦しいの…?




出て行く時も何も残してくれなかったあの人



マルコ…

あなたは死ぬときでさえ


何も残してくれないんだね



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