「ん…」
「起きたか」
「あ…兵…長…」
目を覚ますとリヴァイ兵長がいた。
どういうことだと考えてみる。
あぁそうだ、私掃除中に倒れたんだっけ。今日は朝から体がダルかったもんなぁ…
「ごめんなさい…迷惑…かけちゃいました…よね…?」
「別にそうでもねぇ」
「でも…掃除とか…中途半端になっちゃったんじゃ…」
「お前の代わりにエレンにやらせた」
それは大変だ!エレンに謝りに行かないと!
と、意気込んだまではよかったけど
私は今の自分の状況の事を忘れていた。
体に力が入らなくてペタンと床に座り込んでしまう。
「無理してんじゃねぇよ…」
うぅ…そんな呆れ顔で見ないでください兵長…
すると突然の体の浮遊感。それは兵長が私を抱き上げたのだと気づくのに数秒。
「うわわっ!兵長!?」
ぼすっとベッドに放られる。
びょ…病人に対する扱いじゃないです…
「大人しく寝てろ。命令だ。従わねぇと…」
不意に耳元に近づく兵長の顔。え?な…何だろう…?
そして低い声は私の鼓膜を揺らす。
「今この場で襲うぞ」
「はぃっ…!?」
「どうすんだ」
「し…従います従います!!ぜひとも!!」
「俺は後者でもよかったんだがな」
そう言って兵長はぐりぐりと乱暴に私の頭を撫でて部屋を出ていきました。
うぅ…熱が…熱が数倍ひどくなった気がします
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