![]() ただ一言、"幸せになれ"と貴方は告げた。 その言葉を聞いてから、貴方が目の前から姿を消してから、どれ程の歳月がたっただろうか。 三百の数を超えた時から、独り寝の夜を数える事はやめてしまった。 "行かないで"と縋る事ができなかった私には、今更貴方を求める資格なんてない。 今、貴方はどこで、何をしているのだろう。 まだ、いつもの三人で飲み歩いているのだろうか、それとも。 ――もう、別の誰かと手を取り歩み始めてしまったのだろうか。 >>It's better to have loved and lost than never to have loved at all. |