ああ、自分で考えて起きながら気分が沈んできた
泣きたいと思ったことが何度あっただろうか

ああっ、止めだ止めだ!
こんなこと考えてもいいことなんてない!この考えはおしまい!終わり!終了!


なんて自答自問を繰り返していると


「なんじゃなんじゃ、一人十面相をして。赤くなったり慌てたり悩んだり、今日の島は忙しいのう」

宮様のせいですよ。なんて事は絶対に言えない
楽しげに話す宮様を見ていたら、自然に笑みがこぼれてた
今はまだ、これでもいいか、なんて思ってしまうのは今も十分幸せだからかもしれない


「さて、帰ろうかのう。もうこんな時間じゃ(午後6:30)。島、またな!」



鞄を持った宮様は無邪気な笑顔を浮かべて、夕陽が差し込む教室とその背景をバックとする俺を背に教室をでた。


「あっ…!宮様!」


一緒に帰りましょう!
と廊下に出で叫んだころにはもう宮様の姿はなかった



廊下に消える
(俺の意を決した叫びは静かな廊下に一人虚しく響いた)(今日もまた言いそびれた・・・・!)


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -