「なあ君。」
たった今倒したジュエルビーストの破片がついたハンマーを振り、レディパールは云いました。
「なんだ。」
こちらも剣を振り回ししまいながらYOUは返事を返しました。
「君は私を石人形だと思うか。」
YOUは閉口しました。それは確か、アレクサンドルの言葉です。彼女はその長い時の中からその言葉を思い出していました。余程彼女に衝撃を与えたのでしょう。
YOUは少し考え、云いました。
「私には石人形の定義はわからないが…あんたが石人形ならその黒い核から白い姫は生まれないな」
そう云って、レディパールの返事を待たずにYOUは行ってしまいました。残されたレディパールは、手を胸の黒い核に手を添えると、静かに目を閉じました。




10.12.24
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