ガノンドロフ視点


「リンク!」

小僧を呼ぶ女の声。とても聞き覚えがある。

いつも無表情で先程俺を見ても眉一つ動かさなかった小僧の表情が少し動いた。

目を少し見開いている。驚いた、というよりはぎょっとした、という表現のが正しいだろう。

声の主は手の…マスターの後ろから歩いて来るようだ。コツコツと音がする。

リンク「…」

マスター「おっと、来ているのはもう二人居たんだった」

マスターがどいて女に道を譲る。

金髪のドレスを着た姫が現れた。

「リンク…!」

姫が小僧の元へ駆け出す。

感動の再開というやつだろうか。
小僧がどのタイミングでこのスマブラ界に来たかは知らんが、あの姫の様子から察するに、結構な時間、ここに居るのだろう。

姫が小僧に抱き付いた。

さぞや小僧も嬉しそうにしているだろう…ん?

リンク「………………」

「リンク、リンク!逢いたかったわ!」

マスター「感動の再開だな!よかったよかった!」

先程も云ったが、いつも無表情なハズの小僧の表情は、とても面倒そうなものに変化していた。

リンク「…」

俺は姫の性格は知らんが、そんなに面倒なんだろうか?

リンク「…ゼルダ」

ゼルダ「どうしたのリンク?さっきから黙って。ママに会えたのがそんなに嬉しい?」

その場の空気が5℃程下がった。

様に感じた。

…ママ?

小僧の表情の理由はコレか。

ナビィ<ゼルダ…相変わらずだネ>

リンク「…俺のママは死んでるよ」

ゼルダ「だから私がママをやってるのよ!」

ネス「さっきから騒がしいよ?」

赤い帽子の少年が現れた。何処から来た?瞬間移動?(※ネスはテレポートαで来ました)

ゼルダ「アラこんにちは!騒いじゃって御免なさいね!」

ネス「こんにちは。新しく来た人?オレ、ネス」

ゼルダ「礼儀正しいわね!おばちゃんはゼルダよ!リンクのママをやってるの!」

おばちゃんん!?
それってお前のことかゼルダ!?

ネスという少年に自己紹介をするゼルダ。

ネス「おばちゃんって年には見えないよゼルダお姉さん」

少年はフォロー(?)をする。

しかし知らなかったな…ゼルダがこんな性格だったとは…

…俺がさらったとき気絶しててよかった。

一人安堵していると、ネスと目があった。

<<>>

- - 以下広告 - -
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -