リンク視点


「全く乾かさないでうろちょろするのはやめなさいってママちゃんと云ったでしょ!」

「…」

風呂から出て髪の毛を乾かさず放置してふらふらと歩いていたらゼルダに出くわした。

無理矢理だったけど乾かしてくれてるからおとなしくしている。

「湯冷めでもして風邪ひいたらどうするの?リンクはこういうの大人になってもだめねぇ…変に無頓着で」

「…生きてる時間で云ったらあっちのが歳上」

「まだトゥーンリンクのがちゃんとしてるわねぇ!ガノンドロフに頼んでるの見るから」

「…ふーん」

「はい終わったわよ!」

「ん」

思えば、今の俺があるのはゼルダが色々世話を焼いてくれているからなのかな。

「ゼルダ」

「ん?どうしたの?」

「ありがとう」

色々な、ほんと色々な意味を込めてお礼を云ってみた。

いつもならば騒いだり抱きついたりするところだけど、返ってきたのは意外にも穏やかな微笑みだった。

「どういたしまして。でもママは好きでやってるからお礼なんていいのよ」

きっとお礼の意図がわかるのだろう、ゼルダはたまに見透かしたようなことを云う。

「あら珍しい!シャッターチャンス!」

カシャ

「さ、早くおやすみなさい!明日は大掃除よ!」

「うん…おやすみ」




09.12.31
なんか書きたかったのと違う。リンクがゼルダにお礼云うっていう話…もっと長かったんですけどゼルダ要素なんでカットしたらこうなった。捕捉になってしまいますがここのリンクはゼルダのおかげ(?)でああなんです。
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