こんばんは！
　去年の10月から連載していた「どうしてきみはうつくしい」が無事に完結しました！
　以下ネタバレありの裏話ですので、未読の方ご注意ください！



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　まず、わたしがサッカー以外のスポーツにあかるくない上に別にサッカーも好きなだけで詳しくないから困るよね。
　とは思いつつ、プレー中の描写はけっこう楽しかったです。

　岩垂すもも、今まで書いてきた中でもかなり稀有なタイプのヒロインだな〜と。
　こういう性格を、今までのわたしならまず確実に男性キャラに担わせていたと思う。
　しかし、女性キャラにこういうテンション高めの様子おかしめな根性を背負わせることでかなり、いい化学反応が起きた結果、正直めちゃくちゃ面白くなったと思っています。

　すももちゃんの好き好き！のラブの矢印がだんだん一方通行じゃなくなっていく過程を描いていくのがとても楽しく、むしろすももちゃんがわりといつもふざけた態度なせいで、真面目な朝海先輩の矢印のほうが大きく見えることもあったかなあとか。
　終始すももちゃんの軽快ポップな口調で物語が進んでいくの、こちらとしてもとても満足感の高い執筆体験でしたね…。

　そして、すももちゃんの感情があまりにも豊かで隠し立てされないため、正直彼女のつらいシーンではわたしも顔をぐじゅぐじゅにしながら書いていたこともあります。
　最後、マドリードの朝海先輩の自宅で言い合うシーンとか、半泣きになって息を浅くしながら書いてました…。

　すももちゃんは決めたことはやり通す強い意志の持ち主で、持ち前の運の良さと人の良さで恵まれてきた子なので、かなり生存バイアスがかかってメンタル強者です。
　対して朝海先輩は、サッカーを続けていくために強くなる必要があったほんとうにふつうの人なので、正直どちらのほうが芯は強いかって言われると、すももちゃんかなって思います。
　それでも、鍛錬によって強い精神力を得た朝海先輩もかなりメンタル強者ではあるのですが。

　岩垂すもも、基本的に「言わんでいいことを言う」「やらんでいいことをやる」と思ってたんですが、人をｗｗ選んでｗｗｗいたんですねｗｗｗｗ
　被害者の瀬古太一。
　言わんでいいこと、やらんでいいことを実行しても許してくれる人を見極めるのが非常に上手い人たらし。

　実際、朝海先輩くらいのスピード出世がシステム的に可能なのかは知りませんが、これはフィクションなので、彼にはマドリードで頑張ってもらいましょう。
　そろそろバロンドールも獲るよ、知らんけど。（知らんのかい）


　物語は一区切りで完結しましたが、すももちゃんがどこかに向けて喋っていたように、人生はこれからも続くので、番外編でぜひ、この先のふたりも追いかけてもらえると嬉しいです！




　次のお話しは、ぼんやりと考えているのは「SNSによってルッキズムを拗らせた男と女のすったもんだ」か「オタクに優しいギャルだと思ってたら俺に優しいギャルだった」か、どっちかになりそうです。もしくはどっちにもなりません。

　それでは、今日はこのへんで！
　ありがとうございました！


　2024.05.01