雨季
降り続く雨にボクの心はドロドロになって、最早もう立ち上がる気力すらありません。
いつになったら雨が上がるのか、それすらもわかりません。
時間が一番の薬だと優しく諭してくれた人もいますが、時間は平等に過ぎてはいかないってことを初めて知りました。
けれど、先日。
たまたま入ったカフェで、キミに出逢いました。
雨雲に霞んだグレーの心に、一筋の光を感じました。
「キミはボクの太陽です」なんて、とんでもなくバカバカしい台詞だと思っていましたが、考えた人はかなり本気だったんだろうと気づきました。
雨が上がれば虹が見えるのですね。
虹は雨が降らなければ、見ることはできないのですよね。
ボクに雨を降らせた貴方も、本当はひとり雨に濡れていたのかもしれませんね。
気づかなくてごめんなさい。
ボクの雨季はそろそろ終わりを迎えそうですよ。
貴方はいま幸せですか?
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