思いの丈
思いの丈という奴は、どのくらいの大きさで、どのくらいの長さなんだろう。
目の前に広げてくれないか。
キミの持つ思いの丈は、どのくらいの深さで、どのくらいの重さなんだろう。
両手にも持て余すくらいなのか。
キミの感じる思いの丈は、どのくらいの明るさで、どんなふうに光っているんだろう。
夜空に放てば星にも負けないくらいなのか。
キミの知る思いの丈は、どんな色をしていて、どんな香りがするんだろう。
風に乗って漂うほどなのか。
それでもボクのほうが…と思ってしまう。彼よりもボクの思いの丈のほうが、大きく長く、深く重く、明るく輝き、色鮮やかでいい香りがするはずなんだ。
それでも届かないのはきっと、キミの持つ思いの丈のほうがもっともっと凄いんだってことだよね。
いつまでたっても、キミだけには敵わない。
この想いも叶わない。
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