KISS IN THE DARK


 やめてくれよ、こんなところで…と恥ずかしがるキミの顔や体を、明るい陽射しの元でじっくりと観賞したいのも、やまやま。

「ちょっと、待って」
「待たない」

 嫌がっても咬みつかれても、その強いまなざしに左の手のひらを押しつけて、キス。

 右手は砕け落ちる腰を支えて引き寄せる。

 何も見ないでいいよ。
 今は絡まる唇と熱い舌だけを感じて。

 KISS IN THE DARK

 暗闇なら
 自分たちで作り出せばいいだけのこと。


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