夜と影


 夜に影を落としてみても、道には何も現れはしない。

 月明かりだけが知る、キミとボクの秘密。

 手を繋いで歩こう。
 キスをしよう。

 そして、何も産み出さない行為を延々と続けようね。

 他人はうしろ指をさすけれど、他人のために生きているわけじゃない。

 ボクはボクのために。
 キミはキミのために。

 夜に影を落として、命を燃やしていく。

 生きた証なんていらないよ。
 ただ、キミがそこにいればいい。


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