両天秤
優しさと強さを両天秤にかけても、結局ボクにはどちらも持ち得ないものだと理解するばかり。
自分の弱さを知ることが本当の強さだと説かれても、弱さを知って怖さを味わったら、もう身動きなんてとれないよ。
あなたの強さは残酷だ。
「愛している」と言われる度に、太陽に干上がる大地のように心に亀裂が走ります。
あなたの優しさは凶器だ。
もうこれ以上、ボクの弱さを暴露するのはやめて。
あなたなしで生きていく強さをなくしてしまいそうだ。
優しさと強さを両天秤にかけても、結局どちらもあなたの手中にあることを理解するばかり。
怖いんです。
ただ、あなたが
怖いんです。
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