出会いの記憶


「はぁ…」


結局最近ではテニス部に通う頻度が高くなる自分に少し呆れる 
ホントに押しに弱いと思う。

関わらなければこんな事にはならなかったのだが、何故か周りにR陣が居るのだから仕方がない 

1年の時はレン君…柳と同じクラスで授業で班を組んだ時に仲良くなってそれ以来偶に話すし 
そういう感じでゲンちゃん…真田とも仲良くなりその後ブンちゃんと仲良くなってからテニス部ご招待で皆とご対面と言うね

…あれコレ典型的展開じゃね?


「いや、ない。」

確かに私はテニプリ大好きだったけどこの世界飛ばせとか言ってないしね 
というか勝手に此処に飛ばして来たんだろ神様この野郎。

いじめに会ったら神様のせいだ!←横暴 
まぁ仲良くなった以上一緒にいる分には楽しいからもう傍観者でいる事は無理だろうと諦めるが
…それに今さら皆と話せないというのも少し寂しいものがあるし


「何がないの刹那?」

「あー、いっちゃんマネって何やればいいの?私ホントに何も知らないよ?」


もうこうなれば流れに乗ってやろうじゃないかと思う 

いじめにあったら・・・それはもうめんどくさいけどなんとなかるだろ、うん


「マネージャーやってくれるのかい?」

「うん、結構考えたんだけど…皆がそこまで言うなら」


そう言うとまた輝かしい笑みを見せてくる幸村


(この人ホント神の子だよ、黒オーラが見当たらないよ!?)


「ありがとう刹那」

「ん…迷惑かけないように頑張ります」


そうしてこの後部活終わりのミーティングで私がマネージャーになる事を皆に報告され
また皆に喜ばれたのは色んな意味で忘れられない思い出となった



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bkm