マネージャー

「刹那、来てくれて嬉しいよ」


始業式そうそうにプリガムにミーティングへ連行されてきた私はR陣に一基に囲まれました

「あはは…いっちゃん久しぶり。邪魔だったら追いだしていいからね」

ニコリと輝かしい頬笑みを見せてきた幸村に少し屈しそうになりながらも刹那は苦笑して言う


「いいんだよ刹那、君は俺の隣で座っててくれるだけでも」

「?」


よくわからない言葉に首を傾げるとわからなくてもいいよと頭を撫でられる
…なんか逸らされた感あるなぁ


「刹那先輩!来てたんスか!」

「あっくん!久しぶり」


元気よく駆け寄ってく赤也に思わず笑顔が零れる


「今年からでもいいからは刹那先輩もマネージャーやって欲しいっス」

「え」

「そうだよ、皆刹那に懐いてるし」

「確かに刹那がマネージャーになってくれれば助かるな」

「皆さんのやる気も出るでしょうし」

「レン君、ヒロ君まで…」

「何が嫌なんだ刹那」


そう言ったジャッカルの言葉に刹那は少し考えてから口を開いた


「カルっち…だってさ、いじめ怖い」

『・・・は?』

「それに皆が美形過ぎて毎日居るとか自分の存在が惨めに感じる」

「惨めって…」


想像して居た様な問題では無い事を言いだす刹那に皆は思わず呆けてしまった


「刹那…何かされたのかい?」


幸村の問いでその場の空気が一気に下がった

「…まぁ最近は陰口とか言われたかな、マネなんてやったら呼び出しとかいじめまでされそう」

その言葉に皆の目付きも鋭くなったのだが刹那は気付かなかった


「…丸井、仁王」

「わかっとるぜよ」

「普段のガードはまかせろぃ」

「ん?何??」

「陰口など陰湿な行為をするような奴らは俺が叩き直してやるわ!」

「あー真田に火がついた」

「え?ゲンちゃん…どういう事なの…」


一人状況についていけない刹那を余所に皆は決意を固めていた


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bkm