トリッパー少女と転生トリップ少女
「あんた、何をしたの?」
「…は?」


皆さんこんにちは、ご機嫌麗しゅう。
本日は目が眩むほどの晴天に御座いまする。

…なんて内心ふざけた事を考えているのも目の前で激怒する宮野さんの声が凄く耳障りなためである、朝から怒鳴らないでほしいな
ちなみに前回のも合わせてこれが二回目の御呼び出しですね、これで宮野さんが大人しい性格だったら普通に可愛いお誘いだったんだけど

「あんたの愛され逆ハーは解除したのになんで皆私から離れていくのよ!」
「…だからさ、前も言ったけど意味の解らないことを言わないで」
「あんたねぇ!知らないとは言わせないわ!解除したのにあんたの所に戻っていくなんておかしい!」
「五月蠅いな…」

私は舌打ちをしてから睨みつける、なるべく低めの声で牽制するように言う

「これも前に言ったよね、近づくな、話しかけるな」
「っさいわね、私だってあんたなんかに話しかけたくてかけてるわけじゃ…」
「じゃあ話終わり」

そう言ってその場から離れようとしたら再び呼び止められた
最も可愛らしいものではなくて耳障りなものだったが

「あんたさ…いい加減にしてよ、ほんとに潰してほしいの?」
「な、なによ…あんた一人で何ができるのよ!」
「あのさ、私の仲間がテニス部だけだと思ってるなら大間違いだからね?」
「な、にを…」
「あんたみたいな勘違い女の事を気に食わない女子っていくらでもいるんだよねー…理解した?」

そう言うと言葉に詰まった様子を確認して今度こそその場を離れた、呼び止められない所を見ると流石にいじめは怖いらしい

「だけどあそこまで言うと私に間接的ないじめはしてくるだろうなー…」

めんどくさいけど相手してあげようか
皆が離れていくのは怖いけど、女の子一人に怒鳴られたりいじめ受けたりしても痛くもかゆくもないし

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bkm