あれ、これ俺の死亡フラグ?


「丸井、これから俺が言うことに正直に答えろ」


え、なにこの拷問 

俺は久しぶりに身の危険を感じつつ目の前の鬼の如き副部長と対峙している
俺は特別何かしたわけでもないのだが部活上がりに少し話があると言って残された 

これは本気で死亡フラグなのか?嘘だろ?


「涼宮は男子テニス部のマネージャーだな?」
「な、なんだよ改まって…」
「いいから答えんか!」
「お、おう!」


ちょ、勢いは通常運転とかほんと止めてくれよ…
それにしても刹那の事で話ということは…真田も何か気づき始めてるのかもな


「で、どうなんだ?」
「そりゃ知っての通りマネージャーだろぃ」
「いつからだ」
「今年から、でも真田は去年から知り合いだろ」
「…?」


何だという表情で眉を潜める真田にかかったと思った
この調子でありのまま、あいつが転校してくるまであったことを普通に話すだけでいい


「んだよ同じクラスだったじゃん、それでなくても柳と話してたから自然と仲良くなったとか刹那言ってたけど」
「そ、そうか…!」
「真田だけじゃなくて急に皆他人行儀になったって悲しんでたぜ」
「涼宮がか?」
「お前名前で呼んでなかったか?」
「む…そう言えばそうだな」


名前呼びに納得をしたということはもうひと押し…かねぇ


「真田もいつも通り接してやれよ…後、宮野の言うことは信じない方がいい」
「宮野…あいつが来てから記憶が曖昧だな」
「ああ、俺もそれで惑わされた」


そう言うと何、と目を細める…余計睨んでるみたいで怖いんだけど


「ありえないけどあいつが何かしたとしか思えないんだよなー…俺、寧ろあいつ苦手だったのに一緒に居たとか」
「確かに信じがたいが…俺だけでなく皆に同じことが起きている以上信じざる負えないのかもしれんな」
「そうそう、取りあえずあいつは要注意」


念を押すように言うとわかったと真田は頷いた
これで真田は大丈夫、だと思うけど…どうだろうな 
刹那と会わせてみないと確証ねぇかも


「すまなかったな、呼び止めて」
「いいって別に」


むしろ好都合だったというべき展開だろう。

さてと、次はジャッカルにも行動しかけてみっかなー


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bkm