「トリップじゃないならモブは引っ込んでてよ!ここは私の為に存在する世界なんだから!!」
「ごめん、何様?」
本気で真顔になった、いや可愛くてもこの発言は駄目だ。
私は話の通じない相手と自己中心的な人物が大嫌いだから
「私宮野さんタイプ無理だわ、ということでもう話かけてこないで、じゃ」
「ちょっと待ちなさいよ!話は…」
「話は、何?」
面倒だったので私は彼女の死角に置いておいた携帯を見せた
「これわかる?携帯で音声録音してんだよね」
「・・・!?」
(私がただたんに話聞きに来たとでも思ってたのかこいつは、この位普通にやるっつの)
「皆にばらされたくなかったらもう付きまとわないで」
「っ…卑怯者!私が皆と関われば目が覚めるんだから!そうしたらアンタなんて・・・!」
「うざい、マジで潰すよアンタ」
「っぁ・・・」
本気で睨むと彼女は一瞬怯むその隙にその場を後にして録音のボタンを止める
「早く部活行かないといっちゃんに殺られる・・・!」
黒オーラが見受けられない彼だが、偶に本気で真っ黒になる事に気付いたから怒らせないに越したことは無い
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bkm