ある意味いつも通り
「はよ」
「あ、おはよ財前くん」
朝錬を終えてクラスに入ってきた財前くん、よく考えたら私と席隣じゃないか
当たり前のように隣に座ったから一瞬疑問に思ってしまったが昨日も告白される前に普通に会話していた事を思い出した
なんだか日常茶飯事過ぎて忘れていたようだ
「ね、聞きたいことあるんだけど」
「それを言うなら俺も言いたいことあるんやけど」
「え、何?」
「とりあえず名前呼べや、俺も呼ぶしな」
「あ、うん…じゃなくて、いやそれは分かったけど私もいい?」
忙しいやっちゃなぁとあきれられたがざいぜ……光は私の話に耳を傾けてくれた
「ね、なんで私と付き合おうと思ったの?」
「…何かと思えばそんなことかいな」
「いやそんなことじゃないよ結構重要だよ」
そういうと言い辛そうというよりはめんどくさそうにそっぽを向いてからポツリと呟いた
「まぁしいて言えば…」
「言えば?」
「おいおいわかるっちゅーことや」
「…ちょっとそれ答えになってない」
話をそらされてむっとしたが結局彼は最後まで教えてくれなかった
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