「東京から来た冷泉緋蝶です…えっと、一年間よろしくです」
戸惑いがちに自己紹介した彼女を見た時、雷が俺ん頭に落ちた気がした
そんなん漫画の話だとばかり思っとったのに、ほんとにそれを体験してホントにそんなことあるんやと純粋に感心した
それからというもの毎日彼女に話しかけたいけど口実が無いと言うやきもきした様な日々を送って一カ月、
運は俺に向かってきた!席替えというビックイベントで俺は堂々たる冷泉さんの隣の席をゲットした!
「冷泉さんよろしゅうな!」
「ぁ、うん、よろしくね?」
少し戸惑いがちに言われたのでもしかして滑ったかと思って聞いてみた所、彼女は人見知りらしい
そんな所もかわええなんて思ってる自分は重症やとおもう、やって今初めて話したばっかでそないな事考えるなんて…
「えっと…忍足くん」
「ん?」
授業中に戸惑いがちに小声で話しかけられて何だとそちらを向けば、
眉を顰めて申し訳なさそうな表情の冷泉さん
「消しゴム、忘れてきちゃって…貸してくれないかな?」
そんなことで本気で申し訳ないと思わなくても・・・!
そう思いながら消しゴムを貸すと本当に嬉しそうにありがとうと言ってきた、何や些細なことでころころ変わる表情は見てて飽きん
てか笑顔むっちゃかわええ!
なんやようわからんけど、これが世間一般でいう萌いうやっちゃな!?
そんなこともあって今では名前で呼び合うまでにはなったけど、まだまだこれからや
クラスでも人見知りな彼女は可愛らしいマスコットのような存在として皆に愛でられている
彼女の隠れファンだって多い、けど負けられへん、絶対振り向かせたるわ!!
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