「一人じゃ何もできないくせに…!」

「私の事何も知らないくせに知ったような言い方しないで」

「うっさいわね!大体いつも大勢で蒸れてるそっちが悪いんでしょうが」

「なにそれ、そんな事で決めつけないでくれる?」



い、今更ながら内心では困っている
いちゃもん付けられれば私だって言い返すし、今回みたいに睨まれてたら止めてって言う 
群れてるとか言ってるるけど仲がいい人が多いだけだ 

話を戻すとこんな大勢の前で争うのってよく考えたら見世物になってるみたいでなんか嫌だな…
でも今更移動しようなんて言える雰囲気じゃないし…


「ぶりっこが調子に乗らないでよ!色目使って男蔓延らせてるじゃない!」

「…はい?」


「しらばっくれないでよ、じゃなきゃどうして誰も私に靡かないのよ!」



う、わぁ…今の台詞、聞きたくなかったなぁ…
宮野さんを刺激しない様にさり気なく見える範囲のあたりの反応を見
やはりみんなこいつ何言ってんだという表情自信過剰もここまで来るとあれだ


「ちょ、自分ら何しとんねん」


ここにきてようやく蔵ノ介くんと謙也くんが帰ってきました
蔵ノ介くんは席が隣だから余計にご迷惑おかけしちゃって申し訳ない。


「白石くん!」


先ほどまでの態度はなんだったのか、一転して猫を被る彼女に呆れというか、寧ろ感心してしまった


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