「お前なんで呼び出し応じとんねん」

「え?あ、だってちょっといい?って言われたら普通良いよってならない?」


そう言うと彼は更に眉間にしわを寄せた、何か変なこと言った?


「苦手なやつについてくんがお前の言う普通なんか?」

「え、なんで苦手って…」

「そんなん見とったらわかるわアホ」

「そうなの?」


ユウジくんてエスパー?もしかして読心術が使えるのかな…


「お前今しょーもないこと考えたやろ」

「!!やっぱりエスパー!?」

「ドアホ、お前全部顔に出とるっちゅーねん」

「はぅあ!?」


顔に出てたなんてこの冷泉緋蝶一生の不覚となるやもしれん! 
そんな変な思考にたどりついた私はやはり顔に出ていたのだろうユウジくんが呆れたように私を見てまた溜息をついた


「…お前嘘つけないタイプやろ」

「ぅ…」


図星をつかれて思わず言葉に詰まる、確かに私が嘘をついた時はばれることの方が明らかに多い 
なるほど…顔に出るのか…


「私今日からポーカーフェイス極める!」

「は?」

「絶対嘘うまくなる!」

「…」


闘志を燃やす緋蝶を横目にユウジは絶対無理だろうなと思うのだった


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