無意識のメール

「・・・・・」 


声、出ないんですけど・・・。


なんて事だ…溜息をつきつつボーっと天井を見つめる

リビングに向かってみるとお父さんはすでに仕事に行っていたらしくいなかった
お母さんに携帯で声が出ない事を知らせた、しかも少し熱っぽい

母は休もうか?とまで言ってきたが
流石にただの風邪でそんなことはさせられないので丁重に断った


「…っ」


あーあ、今日財前くんみたかったんだけど。

何気に三次元での癒しなんだよね、財前くん
後美菜ちゃん、あの子も中学生のくせに美人さんだし…ホント羨ましいよね、私なんて平凡なのにね


「・・・」


何だかわからないけど、急に財前くんに会いたくなった
メールしたらなんて返ってくるかな、心配してくれるかな、何時もみたいにアホって言ってくるかな

・・・それとも返事返してくれないかな 
何時もなら考えない様な事を考えながら
今日休むね、とだけメールしてみた。

・・・何でだろ、美菜ちゃんにメールすればいいのに、何故か財前くんにメールしちゃった


数分待ってみたけど、良く考えたら今朝錬の時間だよね、何待ってんだろ私
少し自分に呆れて、少量のお粥を無理にかき込んで薬を飲んで寝ることにした


…良く分かんないけどホント会いたいなぁ そう思った時、手元の携帯が鳴った



.
<<>>
TOP