「…あー…ごめんなさい、私耳が可笑しくなっちゃったかな、もう一回お願いします」
「俺と付き合うやろ?」
付き合う→命令、というより決定されてる→お誘い→彼はサッカー部の部長→部活一緒にどうだい?→無理
「私バスケ部なんでサッカーはちょっと…ごめんなさい」
「そか…てちゃうわ!ったく音彩ちゃんはほんまに関西顔負けなボケの極みやな…」
「いやそれ程でも・・・」
「だからちゃうねんて!恋愛的な意味で付きおうてほしいねん!」
そう言った彼の瞳は先程よりも真剣で、此方もふざけていられなくなった。
というよりもどうしてこういう状況になっているのかとさかのぼること数分前、
委員会の事で話がとクラスに来た彼に話しかけられて
態々財前くんとの戯れの時間を割いてまで此方にやってきた結果がこれだよ!←
ちゃんと委員会の話しはしたさ!彼が委員長で私が二年の副だからさ←
でその後に何故かいきなり告られちゃったんだけど、どういうこと・・・・。
「・・・ごめんなさい、私そういうのまだちょっと」
「て事は俺まだ望みあるん?」
「多分…でも恋愛対象って言うのは難しいかと」
「そか…ま、クラス行った時点で結果わかっとったけどな」
「え?」
諦めたように笑う先輩に思わず首を傾げる。
何故クラスにいっただけで結果がわかったのだろう
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