「な、音彩は財前のこと好きじゃないん?」
「・・・は?」
その質問に思わず変な声が出てしまった
「…特に好きとか分かんないし、恋とか知らないし、寧ろ私みたいなのに彼氏とかワロスじゃん」
「アカン…音彩が壊れた…」
「私なんて一生孤独だよ、彼氏は二次元とかいってるキチガイだよ…」
そう、私はちょっとしたゲームオタクというか…ゲーマーって感じなんだよね
ゲームが好きで面白そうならいろんなものに手を出してる
「アカンで音彩、彼氏くらい作らな」
「…興味無い訳じゃないけど、好きとか分かんない」
今まで恋愛経験なんて皆無だったから好きだなんて気持ちよくわからない
「…んー、全部任せるのもアカンけど、音彩は引っ張ってもらうタイプやね」
「?」
「よしきた、ウチに任せとき」
「?」
最近自分のわからない所で話が進んでいる気がしないでもない、そう思った2年の初夏
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