「ふわふわ、だと…!?」
「ぬいぐるみ…」
「わぁ、羊売ってるよ羊!んーでも兎も可愛い」
「…お前はこっち専門か」
「うん!ぬいぐるみ担当です!」
あ、この羊予想以上にふわふわしてて気持ちかも、なんて思いつつふわふわを堪能する
「でもさーあんまり買うとかさばるからってあんまり買わないようにお母さんから止められてるんだ」
「言われるほど買っとんのか」
「引っ越す前はね、引っ越すとき古いのとかは結構捨てたから今は少ないよ」
でもぬいぐるみみるとやっぱりトキメク
と言いつつ最後の最後まで羊のもふもふを堪能してからお会計を済ます事にした
「うー・・・久々に運命的なぬいぐるみに出会ったのに持ち合わせてないとか残念」
「・・・」
「ん?どうしたの財前くん」
少し考えている様な素振りをしてから先に会計済ませてろと言って店の奥に戻っていく
・・・彼も何か欲しかったのだろうか?
何買うのかなーと思いつつお会計を済ますと
何時の間にやら隣でお会計を済ませていたらしい財前くんがお店を出てから私に袋を渡して来た
「ほら」
「え・・・?」
思わず受け取ったその袋の中には先程の羊さんが・・・!
「え、これ・・・え?」
「別に1つくらい増えても困らんやろ」
「いやそうだけど…でもいいの?」
「ええから買ったんやろ」
「〜っ!財前くんありがとう!凄い嬉しい!」
「・・・おん」
今凄いあからさまに嬉しいですオーラ出てるって思える位嬉しい
それと、なんとなく彼の耳が赤い気がしたんですが、それは夕日のせいでそう見えたんだと思う所存です
それにしたってどうしよう、ホント嬉しい!
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