prologue



この世界は、歪んで、歪んで・・・



「あーあ、弱ッ、マジウケルんだけど」

「駄目だって、ほんとの事言ったら」

「あーでもホント弱かったんスもん」

「まぁ確かに張り合いがなかったのぅ」



それでも歪んだ世界は回り続ける

そう、私達がどう動いても、この歪みきった世界ではなんの意味もなさない。



「つーか痛そー」

「何言ってんだよお前がやった癖に」

「いや、先輩達の方が暴れてましたって」

「ピヨ」


本来歪まない人間までを歪ませて、この世界は歪んで、回る


「でもま、今回はそっちが悪いよな…俺らの、俺の大事なものに手出したんだからよぃ」



歪んだ物語が、ここでもまた動き出す



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