再開



「緋蝶ちゃん!」

「ぇ、刹那ちゃん!?」


廊下で呼ばれた名前に思わず驚きの声を上げる


「驚いた…転校生って緋蝶ちゃんのことだったんだ…」

「うん…ぁ、ちょっと移動していい?」

「?うん」


小声でいう彼女に少し不思議がりながらも彼女は大人しく彼女について行った



「―――という訳で私こっちに居る間は関西弁で話す事にしたの」

「へぇ〜…なんだか新鮮でいいね」


楽しそうに笑う刹那に思わずホッとする緋蝶


「にしても緋蝶ちゃんやっぱり可愛いよね」

「へ?!」

「だって寂しいから関西弁なんて…」

「いやいやいや!そんな事は…ってもうこんな時間!」


残り2分となった休み時間に驚いて緋蝶は声を上げた


「緋蝶ちゃん、授業の次昼休みだけどお昼一緒に食べない?」

「いいの?グループとかは?」

「平等かな、面倒だから作ってなかったの、食べる時は気楽だから一人だったんだけど…」


真顔でいう彼女にある意味凄いなと思いながら…


「緋蝶ちゃんが来てくれたから一人で居て正解だったかも」


そう言って笑う彼女に全部持っていかれました


「あ、でも緋蝶ちゃんの為ならグループ作ってても切ってくるよ」

「駄目、絶対!」



そんなやり取りをしながら私達はそれぞれのクラスに入った、どうやらお隣らしいです

授業が始まって数分後、
私は転校初日早々から来神名物の戦争を目撃することになった ――――



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