日常3


「失礼しますよー」

そういいながらも適当な感じでクラスに入ってきたのは財前だった

「あ、光くん」
「光くんやと!?」

そして思い切りガタッと音を立てて立ち上がったのは言わずもがな白石だった

「緋蝶、何時から名前っ!」
「だって呼んでいいって言われたから…光くんだけ苗字呼びだったし…」
「ええよそれで!もうそれ以上他の男名前呼びせんといて!」

そう言って緋蝶に飛びつかん勢いで言うと財前が若干引き気味で言う

「部長…正直キモいッスわ」
「ざーいーぜーん!!」
「白石の奴緋蝶と付き合い始めてからほんま変わりおったなぁ」
「あはは…私も少しビックリ」

付き合う前と付き合った後では殆ど変った事は無い位で
変わったことと言えば、彼が独占欲を普通に出す様になった事と皆の前でも普通に甘えてくるようになった事位

「緋蝶も、前以上によう笑う様になったで?」
「え…そう?」
「おん、まぁ8割以上は白石の影響やろなぁ」
「うぅ…」

もしよく笑うようになっていたのなら彼の言うとおりホントにその通りなのだろう。

彼とも出会いも彼と過ごして来た日々も、何だか自分にはもったいない位キラキラした日々で…
何でこの世界に来たのかは分からないけれど 今は皆と、彼と居れればそれでいいかなと思う



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