日常2

「よく考えたら蔵ちゃんとは3年間ずっと一緒のクラスだよね」
「せやなぁ…やっぱり俺らは運命のいt「何キモい事さらりと言おうとしてるんや白石」…謙也ぁ?」
「っひぃ?!」


あ、出た黒石 なんて心で思っているなんて目の前のブラックオーラ全開の彼氏は
知らないんだろうなと緋蝶は思う

色んなところは割愛するが私はこの世界にある日突然来た、それなのに家族は全く普通な態度で…
私だけが戸惑う中で突然の引っ越し
そしてその時更に中一まで戻っているという衝撃まで喰らった
さらにそんな衝撃を吹き飛ばすほどのさらなる衝撃がここ四天宝寺だった
内心大阪弁わかんねぇとか思いながらクラスで適当に自己紹介して席に着いた時だった


「俺は白石蔵ノ介や、よろしゅうな冷泉さん」


偶々隣の席になった彼がそう言って見惚れる位綺麗に笑った
正直彼の事も知っていて、隣に座った時も内心ドキドキしてたけどそんなもの吹き飛ばす位・・・

あの瞬間のあの笑顔に私の全部が持っていかれちゃったんだ
そしてどんな時でもすぐ彼が助けてくれて、彼の推薦でマネージャーまでやることになった


「緋蝶?」
「…っへ?」
「どしたん?なんか嬉しそうに笑っとったけど…」
「ちょっとね」


はぐらかす様にニコリと笑えば白石も気になる様子だったがあえては追求してこなかった


「ところで謙也くん、その消しゴム…」
「おぉこれか?これは新発売の・・・」

((あぁ、また変な消しゴム増えたよ(で)・・・))


同時に思った事は、どうやら同じ様だった


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